『 NO MUSIC, NO LIFE. 』 タワーレコードの公式通販

2019年10月05日

アーベントロート ブラームス交響曲第1番はぶっ飛び

こんにちは。
ともやんです。

ヘルマン・アーベントロート(1883〜1956)ドイツの名指揮者で第二次大戦後は東ドイツに住んでいたため、存命中は日本ではあまり知られていなかったようです。

でも、ドイツ・シャルプラッテン・レーベルの数多くの録音が紹介されるようになってから人間味あふれる演奏が人気を博していました。

晩年は、ワイマール音楽院の院長を務め、同市の名誉市民でもありましたが、豪奢なクルマには乗らず、いつも愛用の自転車で町を走り回っていたそうで、子供から老人に至るまで人気を集めていました。

アーベントロートの名盤 ブラームス交響曲全集
ヨハネス・ブラームス - Johannes Brahms (1833-1897)

交響曲第1番 ハ短調 Op. 68
Symphony No. 1 in C Minor, Op. 68

1.(13:37)I. Un poco sostenuto - Allegro
2.(09:45)II. Andante sostenuto
3.(04:26)III. Un poco allegretto e grazioso
4.(15:13)IV. Adagio - Piu andante - Allegro non troppo ma con brio
total(43:01)

バイエルン国立管弦樂団 - Bayerisches Staatsorchester
ヘルマン・アーベントロート - Hermann Abendroth (指揮)
16/January/1956 Academy Concert Live Recording


ファン待望、アーベントロートのブラームス全集。当盤は第1番を爆演として名高いバイエルン国立管で収録しております。ウィーンフィルで言えば数少ない定期演奏会にあたるバイエルン国立歌劇場管に於けるアカデミー・コンサートライヴで、ミュンシュも驚く劇場的な名演で広く知られたもので、終楽章など聴いて元気が出ます、音質良好。第2番は極めて珍しい演奏で、ウルトラフォン原盤と見られ、SP復刻で音量の不統一なども修正されております。第3、第4番は元来が放送用のスタジオ録音であり、こちらも音質は極上。Berlin Classicsではエコーが異常に付加され妙なステレオ管がありましたが、当盤は完璧モノラルで、却って音が塊でぶつかって来るようです。


さて、アーベントロートの指揮でブラームス交響全集が出ています。

全集として録音したものではなく、52年〜亡くなる56年までのスタジオ録音、ライヴ録音を集めて全集です。
なかでも交響曲第1番が、特に終楽章がぶっ飛び演奏です。

感興の赴くまま、テンポを自在に動かして、一回限りの魂の演奏を繰り広げています。

観賞用としては録音状態もそこそこ良いので、60年の時を経て聴くアーベントロートの名演は、感銘深いものがあります。
posted by ともやん at 11:26| Comment(0) | クラシック名盤 この一枚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年10月03日

仲道郁代 ショパンのワルツ プレイエルとスタインウェイの弾き比べ

こんにちは。
ともやんです。

仲道郁代が、ショパンのワルツを19世紀のプレイエルと現代のスタインウェイで弾き比べたCDが興味深いです。

【SACDハイブリッド】 ショパン:ワルツ 仲道郁代
僕は日本人ピアニストの録音はあまり聴かないのですが、内田光子さんと仲道郁代さんだけは別です。

特に仲道さんはチャーミングな容姿もあってついつい聴いていしまいます。

仲道さんの録音ではモーツァルトの全集を愛聴しています。

さて、そんな仲道さんが面白い企画のCDを出されました。
また、そのCDジャケットにある仲道さんのメッセージにも、ショパンのワルツに対してのコメントがあり、

僕は仲道さんの芸術家としての態度にとても好感を持ちました。

要約しますと、仲道さんは、いままでショパンのワルツを一部の曲を除いて積極的に弾いてこなかった。

理由はショパンのワルツはどちらかというと、嗜好品的なイメージがあり、ショパンの芸術の中でワルツとは何なのか、マズルカやポロネーズとの違いは何なのか?

それが自分の中で解決できないと弾けないと、考えていたそうです。

その解決の糸口が見つかったのは、2007年のNHKのショパンの足跡を
たどる旅の番組で、プロデューサーの計らいで、1848年製のプレイエル・ピアノに触れたことがきっかけだったそうです。

1848年と言えばまさにショパンが生きていた時代のピアノ。

現代のピアノに比べ繊細な演奏が必要で、ショパンが記した細かくこだわって指示されたペダル記号。

それらを駆使して演奏すればワルツは、単なる華やかな曲ではなく、陰影に富んだ深い芸術的表現を伴う音楽になります。

当時のピアノを通して楽譜に向き合って発見したことが仲道さんにとってのワルツの道標になったそうです。

1848年製のプレイエルは、現代のスタインウェイに比べれば、響きは質素で、ミュート気味ですが、響かない分細かなニュアンスが活きていると思います。

ぜひ、聴き較べて170年前のパリに思いを馳せてみてはいかがでしょうか?

フレデリック・ショパン(1810-1849)
ワルツ(17曲)
DISC1 1848年製プレイエルによる演奏
DISC2 2013年製スタインウェイによる演奏

仲道郁代(ピアノ)


【SACDハイブリッド】 ショパン:ワルツ 仲道郁代
現代日本を代表するピアニスト、仲道郁代による2年ぶりの録音はショパンのワルツ集。生前に出版された作品を中心とする有名曲に、没後に出版された曲を追加して収録。ショパンのワルツの本質を、華麗な曲調の陰に隠された"作曲者自らの魂の告白"と考える仲道は、陰影の深さに共感を示したこれまでとは一味違うショパンのワルツ像を描き上げている。これらの曲をDISC1では1842年製プレイエル、DISC2では現代のスタインウェイを用いて演奏したCD2枚組。タワーレコード

=========

クラシック大好きおやじが運営しているブログです。
ぜひアクセスしてみてください。

=========
posted by ともやん at 10:54| Comment(0) | クラシック名盤 この一枚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年09月30日

ハンス・シュミット=イッセルシュテットのブラームス交響曲第3番

こんにちは。
ともやんです。

ブラームス(1833-1897)
交響曲第3番 ヘ長調 作品90
ハンス・シュミット=イッセルシュテット指揮
北ドイツ放送交響楽団

※こちらは全集です。

シュミット=イッセルシュテットの指揮は何もしていないのに内容が充実している、つまり質実剛健な演奏がその真髄だと思います。

これ見よがしの大芝居も大げさな表現もないけど、隅々まで心を通わせて、ああいい曲だな、いい演奏だな、と聴き終わったあとに必ず感銘を与えてくれます。

このブラームスの3番は1883年12月2日にウィーンで初演されています。
ブラームス50才の円熟期の傑作です。

初演は、リヒター指揮のウィーンフィルでしたが、リヒターが、ベートーヴェンの英雄交響曲にも比すべき作品と語ったことから、ブラームスの英雄交響曲と言われることもあります。

しかし僕は、そうは思わず、もっと内省的で、ヴァントの項でも書きましたが、もっと理性と煩悩の葛藤に苦しむブラームスを感じさせます。

ヴァントはその辺を上手く表現していましたが、シュミット=イッセルシュテットは、もっと健康的で、この曲の持つ男性的な雄渾な部分がしっかり表現されています。

僕はそんなシュミット=イッセルシュテットの演奏が好きで、愛と勇気と友情を感じさせ、夢を見させてくれるのが好きです。

北ドイツ放送響の創設にあたりシュミット=イッセルシュテットを選んだイギリス軍の慧眼の鋭さに改めて感動せずにはいられません。


posted by ともやん at 12:28| Comment(0) | クラシック名盤 名演奏100 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする


クラシック 名盤」の先頭へ