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2020年06月04日

エッシェンバッハ ブラームス交響曲第4番は濃厚なロマン性

こんにちは
ともやんです。

1970年からクラシック音楽に触れてきた僕としては、クリストフ・エッシェンバッハと聞けば、ピアノの貴公子という言葉を思い出します。

しかし、その後は、あんなになっちゃってという言われようで、なんか神童、秀才と言われた学生が、その後ヤクザな道に進んだみたいな言われようです。

しかも、繊細で神経質そうな文学青年みたいな風貌もなんか怪僧を思わせるような不気味なイメージを醸し出しています。

僕は、若い頃の透明感のある歌声と長髪で、悩める青年的なイメージだった松山千春が、やはり凄みのある親父に変わったみたいで、僕の中では、風貌的にはエッシェンバッハの変わり様と松山千春の変わりようはリンクしてしまっています。

エッシェンバッハ もともと指揮者志望だった


エッシェンバッハの変わりようを嘆く人は、実は本人の意識と相当ずれているということです。

もともとエッシェンバッハは、幼少の頃から指揮者志望で、ピアノはその夢を叶える手段だったそうです。

ところが誰が付けたか知りませんが、ピアノの貴公子なんて、本人の意識とずれたイメージを聴く人に植え付けられてしまったので、指揮者としての演奏が、グロテスクな雰囲気をぷんぷん醸し出しているので、昔から知る人は、昔は、ああじゃなかったのにと思われてしまうようです。

実は、僕のその一人で、巷で聴くエッシェンバッハ評は、現在もっとも病的な演奏をする指揮者で、それをそのまま鵜呑みにして自分で確かめることを怠っていたのです。

音楽評論家の中には、いくつかの演奏の例を挙げて、エッシェンバッハの演奏は、誇大妄想、分裂、躁鬱、異常興奮、情緒不安定という言葉が当てはまる、とも書いています。

僕は、やはり良い悪いは聴いてみなきゃわからないというスタンスで、いくつかの演奏を部分的に聴きましたが、言われるほど変じゃないね、という結論に至りました。

このブラームス交響曲第4番も第一楽章の主題をこれほどまでに、情感を込めて濃厚ねっとりと演奏されたのは初めて聴きました。

これはこれで悪くない、と思い、誰がなんと言おうと、自分のやりたい音楽をやり通そうとする姿勢には、かえって清々しさを感じます。

エッシェンバッハ ブラームス交響曲第4番

ヨハネス・ブラームス - Johannes Brahms (1833-1897)
交響曲第4番 ホ短調 Op. 98
Symphony No. 4 in E Minor, Op. 98

1.(12:45) I. Allegro non troppo
2.(11:44) II. Andante moderato
3.(06:14) III. Allegro giocoso - Poco meno presto
4.(10:58) IV. Allegro energico e passionato - Piu allegro
total(41:41)

5.(18:43) ハイドンの主題による変奏曲 Op. 56a5.
Variations on a Theme by Haydn, Op. 56a, "St. Anthony Variations"

6.(03:14) ハンガリー舞曲集 WoO 1 - 第5番6.
21 Hungarian Dances, WoO 1: No. 5 in F Minor

シュレスヴィヒ・ホルシュタイン音楽祭管弦楽団 - Schleswig-Holstein Music Festival Orchestra
クリストフ・エッシェンバッハ - Christoph Eschenbach (指揮)

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2020年06月03日

新日本フィル&上岡敏之 マーラー交響曲第1番"巨人"

こんにちは

ともやんです。

上岡敏之は1960年9月20日生まれ、東京都出身のピアニストで指揮者。

上岡は、2016年9月から、新日本フィルの第4代音楽監督に就任していますが、その就任直前の16年3月のライブ録音のマーラー交響曲第1番"巨人"を聴きました。

上岡も僕と同年代で今年60歳。非常に親近感を持ちましたが、実は今回初めてCDを聴きました。

これがなかなか個性的な名演です。

指揮者 上岡敏之について


CDジャーナルの略歴によると、

79年に東京藝術大学に入学し、マルティン・メルツァーに師事。指揮、作曲、ピアノなどを学ぶ。82年に安宅賞を受賞。92年から96年まではエッセンの市立アールト劇場の第一カペルマイスターを務め、その後8年間にわたり、ヴィースバーデンのヘッセン州立歌劇場の音楽総監督として成功を収める。2007年に渡邉曉雄音楽基金音楽賞を受賞。CD作品としては、チャイコフスキー「悲愴」(2007年)やR.シュトラウス「家庭交響曲」(2010年)などがある。

また、2016年9月より新日本フィルの音楽監督に就任しています。

以下は、新日本フィルの公式サイトからです。

東京藝術大学でマルティン・メルツァーに指揮を師事し、作曲、ピアノ、ヴァイオリンも並行して学ぶ。後に、ロータリー国際奨学生としてハンブルク音楽大学に留学し、クラウスペーター・ザイベルに指揮を師事。キール市立劇場ソロ・コレペティトール及びカペルマイスターとして歌劇場でのキャリアを開始。ヘッセン州立歌劇場音楽総監督、北西ドイツ・フィル首席指揮者、ザールランド州立歌劇場音楽総監督、ヴッパータール市立歌劇場インテンダント兼音楽総監督等を歴任。手兵ヴッパータール響とは二度の日本ツアーも大成功させた。2016年9月より新日本フィルの第4代音楽監督に就任。また、コペンハーゲン・フィル首席指揮者、ザールブリュッケン音楽大学指揮科正教授も務める。2007年第15回渡邉暁雄音楽基金 音楽賞・特別賞、2014年第13回齋藤秀雄メモリアル基金賞を受賞。就任以来、新日本フィルとのCDをオクタヴィア・レコードより継続的にリリースし、好評を博している。7枚目となる最新盤は、『ブルックナー:交響曲第6番』(2019年6月発売)。

聴いていて非常に個性を感じたのが、中間部の木管と弦の掛け合いで、ヴァイオリンがグリッサンドを使う場面です。

僕は、この曲をいろんなCDを聴きましたが、こんな演出をしているのは上岡が初めてでした。

初めて聴いた時は、おやっ?と新鮮な驚きがありました。しかし多用されるとちょっと鼻に付くきらいがあるのも否めません。

ただ、全体的に個性的な演奏で、明確な主張が感じられるので好感がもてる演奏です。なんと言ってもマーラー交響曲第1番と言えば、古典的に演奏されることもありますが、後期ロマン派の名曲ですから、これくらいやってもいいと思いますし、むしろ新鮮な感動を受けました。

新日本フィルハーモニー交響楽団について


1972年、指揮者・小澤征爾のもと、楽員による自主運営のオーケストラとして創立。1969年、文化放送とフジテレビが、自社で運営していた日本フィルハーモニー交響楽団の解散を通告した。その際に楽員の3分の2は日本フィルに残り日フィル争議を起こしたが、退団した楽員と小澤征爾・山本直純らは新たに自主運営のオーケストラを1972年に設立した。

97年より墨田区へ移転。同年オープンのすみだトリフォニーホールを活動の本拠地とする日本初の本格的なフランチャイズを導入。ロストロポーヴィチによる“ショスタコーヴィチ・フェスティヴァル”や井上道義指揮“マーラー・ツィクルス〜交響曲全曲演奏会〜”など、優れた企画と充実した演奏で高い支持を獲得。定期演奏会や特別演奏会のほか、地元の小中学校や各種施設を訪れるなど、地域に根ざした演奏活動も精力的に展開。99年に小澤征爾が桂冠名誉指揮者、2003年にクリスティアン・アルミンクが音楽監督に就任。若手の異例の抜擢に注目を集めた。

グスタフ・マーラー - Gustav Mahler (1860-1911)
交響曲第1番 ニ長調 「巨人」
Symphony No. 1 in D Major, "Titan"

1.(15:31) I. Langsam, schleppend
2.(06:37) II. Kraftig bewegt, doch nicht zu schnell
3.(11:17) III. Feierlich und gemessen, ohne zu schleppen
4.(19:20) IV. Sturmisch bewegt
total(52:45)

新日本フィルハーモニー交響楽団 - New Japan Philharmonic Orchestra
上岡敏之 - Toshiyuki Kamioka (指揮)
録音: 16, 18 March 2016, Live recording, Japan


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posted by ともやん at 17:09| Comment(0) | クラシック名盤 名演奏100 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2020年06月01日

ティントナー ハイドン交響曲第103&104番

こんにちは、
ともやんです。

久し振りにゲオルグ・ティントナー(1917-1999)の演奏を聴きました。
曲目は、ハイドンの交響曲。

第103番"太鼓連打"と第104番"ロンドン"です。
どちらもライブで、演奏前に4分ほどのスピーチがあります。

この人は、本当に真面目で真摯で、しかも音楽が好きで愛しています。
演奏から、それがにじみ出ています。

だから、真面目に真摯にきちんと演奏しているだけなのに深い感銘を受けるのです。
それはティントナーに人生を知ったため、先入観で感じるのではありません。

ティントナーって誰?という時から、聴いて、逆に演奏の素晴らしさに、この人誰?と確認した次第です・
こんな人ほど、聴く側の力量を問う人はいません。

クラシック音楽に馴染みが無かったり、まだ経験の浅い人は、ふーんで終わるでしょう。
でも、聴き込んできた人には、その良さが分かる人が多いと思います
ぜひ、聴いて欲しい一枚です。


ティントナー ハイドン交響曲第103&104番

フランツ・ヨーゼフ・ハイドン - Franz Joseph Haydn (1732-1809)
交響曲第103番 変ホ長調 「太鼓連打」 Hob.I:103
Symphony No. 103 in E-Flat Major, Hob.I:103, "Drumroll"
1.(09:46) I. Adagio - Allegro con spirito
2.(09:27) II. Andante piu tosto - Allegretto
3.(04:59) III. Menuet
4.(05:22) IV. Finale: Allegro con spirito
total(29:34)

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交響曲第104番 ニ長調 「ロンドン」 Hob.I:104
Symphony No. 104 in D Major, Hob.I:104, "London"
5.(09:07) I. Adagio - Allegro
6.(07:39) II. Andante
7.(04:57) III. Menuet: Allegro
8.(07:05) IV. Allegro spiritoso
total(28:48)
シンフォニー・ノヴァ・スコシア - Symphony Nova Scotia
ゲオルク・ティントナー - Georg Tintner (指揮)


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交響曲第103番『太鼓連打』、第104番『ロンドン』、ほか ティントナー
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2020年05月24日

マルクスゼン ピアノ曲集 ブラームスの先生だった人

こんにちは、
ともやんです。

エドゥアルト・マルクスゼン(1806-1887)という作曲家をご存知でしょうか?恥ずかしながら僕は今朝初めて知りました。

世代的には、ベルリオーズ(1803-1869)、メンデルスゾーン(1809-1847)、シューマン(1810-1846)、ショパン(1810-1849)というロマン派の巨匠たちと同世代。

しかもこの時代の人としては長生きだったようです。

ドイツはハンブルクの生まれで、若い頃はウィーンに行っていましたが、20代半ばでハンブルクに戻り、作曲家としてそして音楽教育者として生涯を送った人です。

彼の教え子からは、あのヨハネス・ブラームス(1833-1897)という大物が巣立っています。マルクスゼンは、ブラームスの才能を逸早く見抜き大きく育てました。

マルクスゼンのピアノ曲は、作曲家の名前を伏せて聴いているとシューベルト?メンデルスゾーン?と感じがします。

美しい親しみやすいメロディーとチャーミングさ、そして劇的な部分を併せ持った曲集です。

演奏しているピアニスト、アンソニー・シビリ(シュビリ)は、1955年アメリカ生まれのピアニスト。ソリスト、室内楽、歌曲伴奏者として多彩な活動をされていて、現在、ドイツ・ケルン音楽大学でピアノ室内楽の教授をしています。

また、マルクスゼンの良き理解者としても知られ、知られざる作曲家マニアから支持されています。

マルクスゼンのようなあまり知られていない作曲家の曲を聴いていると、世界には、まだまだ知らない作曲家が多くいて、多分、埋もれてしまって忘れられてしまった作曲家はまさに星の数ほど存在するのだろうな、と感じます。

音楽の場合、再現芸術ですから、人知れず作曲し楽譜に書き込んで行ったとしても音にしない限り誰にも知られないわけです。

ベートーヴェンの物語を読んでいると、彼が新曲の発表に開催日時と会場選びから、オーケストラのトレーニング、ソリストとの打ち合わせなどに多くの時間を割いている様子が伝わってきます。

あの、ヨハン・セバスティアン・バッハの大曲で、クラシック音楽の宝と言われる『マタイ受難曲』も、忘れ去られていたものを100年後に20歳のメンデルスゾーンが演奏して蘇らせたのです。

なお、このピアノ曲集は、CPOレーベルから出ていて、タワーレコード、HMV、Amazonでも現役盤として取り扱われています。

聴きながら、19世紀に活躍し、忘れかけられている作曲家に思いを馳せるのもいいと思います。

エドゥアルド・マルクスゼン - Eduard Marxsen (1806-1887)

『マルクスゼン(1806-1887):ピアノ作品集』
1. 華麗なるロンド Op.9
2. フィンランドの歌「カンテレを弾く人」による15の変奏曲 Op.67-2
3. 無言歌 Op.37
4. ソナタ 変ロ長調 Op.8
5. 3つのロマンス
6. ドイツの古い民謡「コッヘルバーガーの納屋の踊り」による12の変奏曲 Op.67-1
7. つかの間の小品 Op.31-3

アンソニー・シピリ - Anthony Spiri (ピアノ)

Amazon


タワーレコード

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2020年05月14日

デイヴ・ブルーベック クラシックとジャズの融合

こんにちは、
ともやんです。

ブルーベックは、母親からクラシック音楽の教育を受け、一時期フランスの作曲家、ダウリス・ミヨー(1892-1974)に師事していたくらいで、クラシックとジャズの融合も試みていました。

だから、ピアノ曲や歌曲に都会的センス溢れる素敵な曲が多く残されています。

今回ご案内するCDは、テノール歌手ジョン・デ・ハーン(一部ジェーン・ジェリング・デ・ハーン)の独唱とブルーベック自身のピアノ伴奏(一部曲を除く)による歌曲集です。

歌手のジョン・デ・ハーンに関しては調べてもよくわかりませんが、名前と歌詞の発音から、オランダ系の人ではと思います。だから逆に流麗な米語の発音ではなく、武骨な印象を受け、お洒落なブルーベックの曲と相まってなかなかいい味を出しています。

聴いていると、あれ?この曲知っている!という曲が出てきます。

僕は早朝に聴きましたが、やはり夜に合いそうですね。

デイヴ・ブルーベック - Dave Brubeck (1920-2012)
1.(05:25)All My Love
2.(04:45)Strange Meadowlark
3.(05:59)The Things You Never Remember
作詞 : アイオラ・ブルーベック - Iola Brubeck
4.(05:28)So Lonely
5.(04:26)Don't Forget Me
6.(04:50)There'll Be No Tomorrow
7.(02:09)The Time of Our Madness
8.(02:50)Tao
ジョン・デ・ハーン - John De Haan (テノール)
9.(03:15)Final Curve / Search*
10.(05:23)Dream Dust / Hold Fast to Dreams*
11.(02:57)Hold Fast to Dreams
Jane Giering De Haan (ソプラノ)
Cliff Jackson (ピアノ)
12.(05:06)The Dream Keeper
Jane Giering De Haan (ソプラノ)
ジョン・デ・ハーン - John De Haan (テノール)
Cliff Jackson (ピアノ)
13.(04:47)Day After Day*
14.(03:42)Once I Was Very Young*
無印:ジョン・デ・ハーン - John De Haan (テノール)、デイヴ・ブルーベック - Dave Brubeck (ピアノ)
*印:ジョン・デ・ハーン - John De Haan (テノール)、Cliff Jackson (ピアノ)
8.のみ、ジョン・デ・ハーンのアカペラ


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2020年05月11日

ギリシャ人 レオニダス・カヴァコス ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲

こんにちは、
ともやんです。

ギリシャの名ヴァイオリニスト、レオニダス・カヴァコスの指揮とヴァイオリンによる、

ベートーヴェン ヴァイオリン協奏曲です。

繊細で心のこもった演奏で、

“ギリシャ人ヴァイオリニストが放つ、様式美に満ちたベートーヴェン”

という振れ込みで、昨年CDが発売されましたが、古楽器スタイルとその前のロマン性の高い、または伝統的なオーソドックスなスタイルとも違い、なんか、慎み深く、質素で、それに加えなんか新鮮で透明感のある演奏です。

カデンツァが、ベートーヴェン自身がピアノ協奏曲用にアレンジしたティンパニー版で、これも新鮮です。

このティンパニー版は、コパチンスカヤのCDで聴くことができ、僕はこのブログでも以下の記事で

“第1楽章19分台に出現するカデンツァが凄い!ティンパニとのディオの部分は、しばらく何の曲を聴いているのか忘れていまい、しかもその演奏が凄いので唖然とするばかり。”


なんて書いています。

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン - Ludwig van Beethoven (1770-1827)  
ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 Op. 61
Violin Concerto in D Major, Op. 61

1.(27:27) I. Allegro ma non troppo
2.(11:31) II. Larghetto
3.(10:28) III. Rondo: Allegro
total(49:26)

レオニダス・カヴァコス - Leonidas Kavakos (ヴァイオリン)
バイエルン放送交響楽団 - Bavarian Radio Symphony Orchestra
レオニダス・カヴァコス - Leonidas Kavakos (指揮)

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2020年05月10日

チェリビダッケ ベートーヴェン交響曲第7&8番

こんにちは、
ともやんです。

新型コロナウイルス禍のもと、クラシック音楽を聴く時間が増えて喜んでいましたが、流石に自宅待機も2ヵ月目に入り、アルバイトも全くできないので、経済的に苦しくなってきました。

なんとか、6月からある程度戻ってほしいと思います。

さて、セルジュ・チェリビダッケ(1912-1996)とミュンヘンフィルのライブ録音による、べートーヴェン交響曲第7番と第8番を聴きました。

非常にユニークな演奏なので、ある意味とっても楽しめます。

チェリビダッケのベートーヴェン交響曲第7&8番を聴いて


最初に言わせて頂くと僕はチェリビダッケの演奏をあまり聴いていません。だからイメージもあまり掴んでいないし、ただ、『カラヤンとフルトヴェングラー』中川右介著などで、だいたいどんな人なのかは、朧げにつかんでします。

第二世界大戦後、フルトヴェングラー復帰までの尽力と、その後の両巨頭時代の功績は、誰もが認めるだけです。

だから、周囲からは、フルトヴェングラーの後継者と見られていたのに、フルトヴェングラー亡き後は、カラヤンが終身指揮者となり、チェリビダッケは、その功績が抹殺されるようにベルリンフィルを去ってしまいました。

チェリビダッケが、フルトヴェングラーの後任になっていたら、ベルリンフィルのスタイルも全く違っていたのではと好意的に言う人もいるらしいですが、個人的には、多かれ少なかれ、楽員たちと対立して、去る運命だったと思います。

そんな個性と言うかアクの強さがこの演奏にも出ています。

まず、第7番は最初から、テンポの遅さに驚かされます。
クレンペラー的な大理石にノミを打ち込むような刻明さとは違い、なにか瞑想的な雰囲気です。そしてもっと驚くのは、主部に入ってからの躍動感のなさです。

オーボエで奏される主題は、弾むような躍動感で演奏されることが多いですが、チェリビダッケは、まるで跳ねないよう、弾まないようにしているみたいです。
しかし、それがのっぺりすることなくこの曲の旋律の美しさを際立出せています。

このスタイルは、続く第2、3楽章も同様です。

そして終楽章もそのスタイルは変わりませんが、大きくうねりながら盛り上がって行きます。テンポはほとんど変わらず、遅いだけにその興奮はじわじわとやってきます。

演奏終了後、一呼吸おいての歓声と拍手がその感動を物語っています。演奏時間約43分は、聴いたなあっていう満足感を与えてくれる演奏です。

第8番は、第7番の6年後の演奏ですが、同日の公演じゃないか、というほどよく似た演奏です。
まず度肝を抜かれるのは、イントロのティンパニの一打。
これで気合を入れられて、ちゃんと聴けよ!と姿勢を正された思いです。

あと感銘を受けたのが、ミュンヘンの観客。
どっかの国の演奏が終わるか終われないかで、蛮声のようなブラボー屋がいないのが最高です。

チェリビダッケの演奏が終わった、一呼吸置いて余韻を噛み締めてからの拍手と歓声でした。

チェリビダッケの演奏同様、観客も素晴らしいです。

録音日時
第7番:1989年1月20日 ミュンヘン
第8番:1995年1月4日 ミュンヘン

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2020年05月09日

伊福部昭 SF交響ファンタジー 全曲

こんにちは、
ともやんです。

現在の新型コロナウイルスの対策に苦慮する政府の対応を見ていると、2016年に公開された映画『シン・ゴジラ』を思い起こします。

この映画は、東宝のゴジラシリーズの第29作目として、前回から12年ぶりに製作された映画です。

脚本と総監督が庵野秀明、監督と特技監督を樋口真嗣が担当し、ゴジラの襲来によって“巨大生物災害”に見舞われた首都圏をいかに防衛していくかが政治家を中心に描かれている作品です。

現代日本が持つ、政治力、防衛力で、ゴジラに立ち向かう人間たちを圧倒的なリアリティによって描いた、まるで災害対策のドキュメンタリーを見るようでした。

また、音楽でも第1作の時の伊福部昭が作曲した有名なゴジラのテーマが出てきて、ゴジラファンにとっては嬉しい限りでした。

伊福部昭 特撮映画音楽集


さて、ゴジラ映画は、日本で29作、ハリウッドで3作、製作されました。また、今年3月にハリウッド版『ゴジラ対キングコング』が公開予定でしたが、新型コロナウイルスの影響で、11月に延期されてしまいました。早く観たいものです。

今回、ご案内するのは、映画『ゴジラ』はじめ、伊福部昭が手掛けた特撮映画音楽のシンフォニック・ヴァージョンを集めたアルバムです。

しかも演奏が、広上淳一指揮日本フィルハーモニーですから、映画の不気味さや迫力を見事に表現しながら、格調の高さも忘れていません。

ゴジラ映画ファンのみならず、伊福部昭の世界を堪能できる名盤です。

伊福部昭 SF交響ファンタジー第1番〜第3番

『SF交響ファンタジー第1番〜第3番(全曲)』

伊福部昭 SF交響ファンタジー第1番〜第3番(全曲)
広上淳一指揮日本フィルハーモニー交響楽団

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2020年05月05日

ザンデルリンク ブルックナー交響曲第4番"ロマンティック" おすすめ

こんにちは、
ともやんです。

クルト・ザンデルリンク(1912-2011)は、ドイツ出身の指揮者で、戦前ナチスドイツから逃れ、ソ連に渡り、ムラヴィンスキーの下でレニングラードフィルの指揮者を務め、東ドイツでも活動を続け、後に西側に活動の拠点を移した人です。

同い年のチェリビダッケ、ヴァントに比べ存在感が薄いようですが、個人的にはブラームスの交響曲全集というとまずザンデルリンクを思い浮かべます。

私が運営しているクラシック名盤 感動サロンでも2018年11月18日に不遜にもサンデルリンクの名演として誉れ高いブラームス交響曲第1番の聴き比べなんていう記事まで書いています。

さて、この人は地味ですが、その残された録音を聴けば凄すぎる人だったことが伺えます。
今週は、勝手にザンデルリンク・ウィークなんて名付けて、ザンデルリンクの名演をお届けました。

<h2>クルト・ザンデルリンク・エディションより</h2>

ポリドールから、CD11枚組で『クルト・ザンデルリンク・エディション』が出ています。これは、ベルリン交響楽団とのブラームス交響曲全集を軸に、ブルックナー、ベートーヴェン、ラフマニノフの名演が収録されています。
売りとしては、ブルックナーの第4番、ベートーヴェンの"田園"に加えて、CD4枚分のラフマニノフが収録されているということです。

さて、1枚目のブルックナー交響曲第4番を聴きました。

ザンデルリンクの演奏は、弦主体で金管や打楽器をやや抑え気味にする傾向があり、それが地味と感じる場合はありますが、このブルックナーは最高です。

自然体で深い呼吸を第2楽章の深沈として演奏は、心が洗われます。またさすがバイエルン放送響の自然なアンサンブル、心をくすぐる木管の響き、厚みにある弦など、ザンデルリンクの深い息遣いと共に聴き終わった後に、ああ、素晴らしい時間を過ごしたと感じさせます。

なお、hmvのサイトでは、単独盤でお取り寄せが可能なようです。

ザンデルリンク&バイエルン放送響 ブルックナー"ロマンティック"


アントン・ブルックナー - Anton Bruckner (1824-1896)
交響曲第4番 変ホ長調 「ロマンティック」 WAB 104 (1886年稿・ノヴァーク版)
Symphony No. 4 in E-Flat Major, WAB 104, "Romantic" (1886 version, ed. L. Nowak)

1.(20:01) I. Bewegt, nicht zu schnell
2.(16:19) II. Andante quasi allegretto
3.(11:27) III. Scherzo: Bewegt - Trio: Nicht zu schnell
4.(23:01) IV. Finale: Bewegt, doch nicht zu schnell
total(70:48)

バイエルン放送交響楽団 - Bavarian Radio Symphony Orchestra
クルト・ザンデルリンク - Kurt Sanderling (指揮)
録音:1994年11月4&5日/ミュンヘン、ヘルクレスザール(ライヴ・
デジタル)


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2020年05月04日

ショスタコーヴィチ 交響曲第10番 コンヴィチュニーの熱演で

こんにちは、
ともやんです。

1945年に交響曲第9番を発表してから、ショスタコーヴィチは、8年ほど交響曲の作曲をしていませんでした。

しかし、53年3月5日スターリンが亡くなると、ショスタコーヴィチは、交響曲第10番を一気に作曲しています。

コンヴィチュニー&ゲヴァントハウス管は、初演から程ない54年に録音しています。それだけにソ連側の国、東ドイツの指揮者、オーケストラとして活動していることに何かおもうところがあったと思います。

特に阿鼻叫喚の終楽章は、共感という言葉が空しくなるほど、一心同体となった指揮者とオーケストラの団員たちの凄まじさを見せつける演奏です。

コンヴィチュニー ショスタコーヴィチ交響曲第10番


ドミートリー・ショスタコーヴィチ - Dmitry Shostakovich (1906-1975)  
交響曲第10番 ホ短調 Op. 93
Symphony No. 10 in E Minor, Op. 93

1.(22:47) I. Moderato
2.(03:54) II. Allegro
3.(11:28) III. Allegretto
4.(12:34) IV. Andante - Allegro
total(50:43)

ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団 - Leipzig Gewandhaus Orchestra
フランツ・コンヴィチュニー - Franz Konwitschny (指揮)


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