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2019年11月18日

クレンペラー&ウィーンフィル ベートーヴェン交響曲第5番 ’68年伝説の名演

こんにちは、

ともやんです。

吉田秀和著の「世界の指揮者」の中でもオットー・クレンペラーの項は、
クレンペラーへの畏敬と敬愛が入り混じって、なかなか出色の出来でした。

笑ったのが、吉田氏がクレンペラーのブルックナー4番のコンサートに行ってよくわかんないやと眠ってしまったそうです。

でもはっと気が付いて起きたら、まだ同じ楽章が続いていたとか、指揮棒を持たないで、左手を像の耳みたいにひらひらさせていたとか、結構笑わせてくれました。

その中で1968年、クレンペラーがウィーンフィルを振って演奏した「運命」がヨーロッパで大センセーションを起こしたという件がありました。

その演奏がご紹介するCDです。
ベートーヴェンいやクラシック音楽ファンは、この演奏を聴かないでは死ねないでしょう。

【CD】 クレンペラー&ウィーン・フィル〜1968年ウィーン芸術週間ライヴ 

よくぞこの録音が残っていたかと思うと録音に関係した方々への感謝に堪えません。
まさに人類の宝、20世紀のクラッシク音楽録音の世界遺産です。

演奏時間も普通なら35分前後掛かるところを、約40分掛けて、堅固な全体像を保ちながら、
微細なニュアンスも疎かにしないで、本当に隅々まで神経と血を通わせています。

しかし、かといって息苦しくはなく、全てのしがらみから解き放たれたような解放感と、身体の奥から沸き起こるような充実感と高揚感を感じさせる演奏です。

クレンペラーは、この時すでに82才の高齢。
2年後には引退し、4年後には永眠しました。
最後の生命の炎を燃焼させたのでしょうか?

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン - Ludwig van Beethoven (1770-1827)
交響曲第5番 ハ短調 「運命」 Op. 67
Symphony No. 5 in C Minor, Op. 67

1.(08:58) I. Allegro con brio
2.(11:31) II. Andante con moto
3.(06:26) III. Allegro
4.(12:30) IV. Allegro - Presto
total(39:25)

ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 - Vienna Philharmonic Orchestra
オットー・クレンペラー - Otto Klemperer (指揮)
録音:1968年5月26日 Live



posted by ともやん at 20:32| Comment(0) | クラシック名盤 この一枚 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月16日

ガーディナー ベートーヴェン交響曲全集より第3番"英雄"&第4番

こんにちは。
ともやんです。

ルードヴィッヒ・ヴァン・ベートーヴェン(1770-1827)
交響曲第3番変ホ長調作品55「英雄」
交響曲第4番変ロ長調作品60
ジョン・エリオット・ガーディナー指揮
オルケストル・レヴォリューショネール・エ・ロマンティーク
1994年録音

ベートーヴェンの演奏スタイルは、世につれ、人につれ変遷を遂げています。

全体的にも1970年代までは、19世紀生まれの指揮者たちの影響も強く残っていたので、ベートーヴェンの演奏と言うと重く、重厚で深刻、劇的というスタイルでした。

フルトヴェングラーがその代表的な存在だったと思います。

よくその演奏スタイルが対比されるトスカニーニも早いテンポで颯爽としていますが、爽やかさとは無縁な激情的で魂をえぐるような激烈な演奏を展開しています。

温厚路線と思われるワルターでさえ、ライブになると激情的な演奏を展開して、感情を爆発させています。


しかし、80年代になって古楽器の演奏スタイルが台頭してきてからは、ベートーヴェンの演奏スタイルがガラッと変わってきました。

モダン楽器の古楽器演奏のスタイルの影響を受けて変化してきました。

よく言えば、理性的な演奏が主流になったわけです。

でもそこに物足りさなを感じ、故宇野功芳氏なんかは、朝シャンをして香水を付けた演奏とその外面的な演奏を真っ向から批判していたものです。

僕は、これは仕方のないことだと思います。

指揮者の資質というよりも、時代が変わったから演奏スタイルも時代とともに変化したのです。

戦後派のアバド、小澤、ムーティもトスカニーニ、フルトヴェングラー、ワルターと同時代に生まれていたらきっと違った演奏をしていたことでしょう。


そんな中で、ジョン・エリオット・ガーディナーの古楽器演奏は、主張があります。
この英雄も颯爽したテンポでぐいぐい行く演奏は爽快です。

ここまで徹底されれば、お見事と言うしかありません。

まさに21世紀のベートーヴェン演奏と言えるでしょう。

またオーケストラの上手いこと、上手いこと。そのテクニックの煌きもオリンピックで完璧な体操演技を見るが如くです。

この“英雄”の演奏は、僕の大好きな愛聴盤です。

posted by ともやん at 10:04| Comment(0) | クラシック名盤 名演奏100 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2019年11月15日

朝比奈隆&新日本フィル ベートーヴェン交響曲第9番 愚直なまでの名演

こんにちは。
ともやんです。

朝比奈隆が、1988年12月〜89年5月まで新日本フィルと行ったベートーヴェン交響曲チクルスは、ライブ録音され発売されています。

僕はリリースされてすぐ購入しました。

なんども聴いていますが朝比奈隆のベートーヴェンの解釈を知るうえで、欠かせない名盤です。

9曲の中でも、第九が素晴らしいです。遅いです。

愚直なまでの名演です。

僕自自身は、朝比奈さんの演奏がもっとも充実していたのは、70年代後半と思っています。

朝比奈さんも70歳前後の頃で、大阪フィルが楽団生命を掛けたヨーロッパ公演を行った時期でもあります。

録音で聴くその当時のベートーヴェンの英雄、ブルックナーの7番は、永遠の名演だとずっと思っています。

一方、新日本フィルとの全集は、朝比奈さん80才過ぎの録音。

穴だらけ、隙だらけ、ムラだらけの演奏ですが、そこに音楽の感動があるのは、朝比奈さんの人間的な大きさだろうと思います。

じゃ、だめな全集じゃないの?と言われそうですが、そうではない!

僕のベートーヴェン全集の愛聴盤なのです。
posted by ともやん at 08:09| Comment(0) | クラシック名盤 名演奏100 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする